東村山グルメ日記2

志村けんでおなじみの東京都東村山市に限定した超ピンポイントのグルメ情報サイト

いろんな意味でしみじみと旨かった鍋焼きうどん

 久米川駅南口の洋風居酒屋「いろはにほ」、同じく久米川駅南口の居酒屋「サラリーマン久米川店」、久米川駅北口の中華料理店「揚子江」……2019年の年末に、長年地元で頑張って来たお店が次々と閉店していった。こういうことは不思議なんだけど、連鎖することがある。だから私の周りには「マサさん、あのお店は大丈夫なんですかね?」と聞いてくる人がいる。実は私も、言われたそのお店のこと、密かに気になっていたんだよね。

 だから先日、仕事明けに行ってみたら……あれ? 営業してないよ。今日は水曜だっけ? でも第3水曜じゃないから営業しているハズなんだけどなぁ。ということは、ひょっとして……いやいや、何の貼り紙もしていないし、たまたま休んだんじゃないかな。

 ということで、1日おいて次の仕事明けの日に行ってみると……おっ、暖簾が出てる! やっぱりまだ頑張っているんだね。

しなの

 気になっていたお店とは、久米川駅南口は、小平寄りの踏み切りのすぐそばにあるそば屋「しなの」だ。
 開いてるとなれば、実はこのお店で食べたいメニューがあるんだなぁ。
 以前に私はグルメサイトの「ぐるなび」に「中高年が喜ぶ懐かし系のラーメンが“まちのそば屋”で生き残っている件」という記事を書いて、このお店を紹介したことがあるんだけど、いやマジでこのお店のラーメンは旨いんだよね。だから今回は開いていたら「タンメン」を食べようと思っていたんだよね。

一見、何も変わってない感じがするけど…

 お店に入る前に、チラッと入り口横にあるメニュー見ると……。

あれ?中華麺類が消えている

あれ? 中華麺類がない。廃棄する鶏ガラの臭いが近所迷惑になるだろうからと、7月~9月半ばくらいまで中華麺類を休むのは知っていたけど、今は2月だから大丈夫なハズだよね。どういうことなのかなぁ。

 疑問に思いつつ、お店に入って壁にあるメニューを見回すと……。

一時中断と書いてあるけど…

 何だって!

中華麺類は一時中断します

 うーん、残念。「タンメン」が食べたかったんだけどなぁ。
 気を取り直して改めてメニューを見回してみる。そう言えば、私はこのお店で、うどんを食べてない気がするなぁ。確かうどんも手打ちなんだよね。じゃあ、寒いことだし、体が温まる「鍋焼きうどん」(950円)にしますかね。

鍋焼きうどん

 10分ほど待って運ばれて来たのが、コチラ。フタを開けると……。

フタを取るとこんな感じ

 おおっ、こりゃまた濃いめのつゆの「鍋焼きうどん」だねぇ。いかにも関東風という感じ。
 具材は大きなエビ天に半熟ゆで玉子、しいたけ、ネギ、ナルト、そしてお麩。つゆに沈んでいる具材もあるみたいだ。結構な具だくさんだよね。

うどんのアップ

 うどんを引き上げると……おおっ、ちょっと細めだけど、いかにも手打ちという感じの麺だ。ではいただきますかね……。

旨いねぇ(´ ▽`).。o♪♪

 うどんはプリッとしてい旨い。細いけどシッカリと弾力がある。

エビはプリップリ

 エビ天もプリプリして旨い。
 つゆの色は濃いけど、味そのものはそれほど濃くない。

汁も飲み干して完食

 ということで、つゆも飲み干して完食。
 食べている間にお客さんがいなくなったので、厨房にいたお父さんが出てきて、ひと息つこうとお茶を淹れ始めた。
 そこで私は、中華麺類が中断している理由を聞いてみた。

「いやあ、2年前かなぁ。腰をやられちゃってね。ずうっと傾いた姿勢でそばやうどんを切っていたから、背骨が擦り切れちゃったみたいなんだよね。ラーメンのスープを作るには鶏ガラを大きな寸胴に入れて運んだりしなきゃいけないんだけど、それがもうできなくなっちゃってさ。腰が痛くて。80歳を過ぎたら一気にガタが来ちゃったよ」

 お父さんがそう言うと、すかさずお母さんが「今、83歳なんですよ」と合いの手を入れる。

「お兄さんも今は若いからいいけど、80歳になったらくるよ(笑)」

とお父さん。いやもう私、すでに57歳なんですけど(笑)。だけど、このお父さんの言葉、裏を返せば、80歳まで何の問題もなく仕事してきたってことなんだよね。凄いことだよ。

 ところでお父さん、話を戻すけど、あそこには「一時中断します」と書いてあるんだけど、「一時」ということは、また再開するってこと?

「そりゃ腰がよくなればやるけど……9割方、無理だと思うよ。医者には行ってるけど、治らないからね、これは。腰が悪いからさ、そばやうどんを切るのも幅が不ぞろいになっちゃうんだよな」

 そうなんだ。もうあのラーメン、食べられないんだ。残念だなぁ。今どきはこのお店のようなラーメン、どこも出してないからね。お父さん、あのラーメン、どこで覚えたの?

「一応、中華のお店で修行したのさ。家族連れだと食べたいモノがいろいろあるだろ。そばとうどん以外も出すために、いろいろ覚えたよ。お兄さん、ラーメン屋をやるなら教えてあげるよ(笑)」

 ちゃんとラーメン修行もしたってところ、凄いよね。話をしながら何気なく店内を見回すと、定休日が「毎週水曜、木曜」と書かれていることに気づいた。第3水曜だけでなく、毎週水曜も休みにしたんだ。だから先日、営業してなかったんだ。
「もうお父さん、あんまり無理できないから」とお母さん。

 嫌な言い方だけど、このお店、閉店のカウントダウンに入っているのかもしれない。それならそれで、いいではないか。

「無理しないでくださいね。何なら休みを週3日にしてもいいんじゃないですか。週休3日なんて、働き方改革の最先端って感じでいいじゃないですか(笑)。まだまだ頑張ってくださいね。今日はごちそうさまでした。また来ますね」

 私はそう言ってお店を出た。
「元気なうちにお店をやめる」という選択もあれば、「元気なうちは頑張る」という選択もある。どっちが正解かなんて、私にはわからない。でも「頑張る人」は応援したいし、「頑張る姿」をいつまでも見ていたいと思う。

「旨かったなぁ……うん、旨かった」……この日食べた「鍋焼きうどん」は、しみじみ心に染みる味だったよ。次は「カレー南ばん」か「焼うどん」をいただくとするかな。




【DATA】
住所:東村山市萩山町4-1-22
電話:042-391-9800
営業時間:午前11時30分~
定休日:水・木曜
お店について詳しくはこちら




★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。またお店のDATAは取材当時のモノであり、変わっている可能性があります。




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[ 2020/02/13 12:19 ] 【そば】 しなの(萩山町) | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

マサ@東村山

Author:マサ@東村山
マサ@東村山

2000年 結婚を機に東村山市に移り住む。

2004年11月 地元で食べ歩く楽しさに目覚め、ブログ「東村山グルメ日記」を書き始める。

2007年 転職を機にもう1つのブログ「好きになろうよ!東村山」を書き始める。

2010年11月 「東村山グルメ日記」のアクセス数が400万を超える。

2011年7月 さらなるバージョンアップを目指してブログを移転。

趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。家族はカミさんと1男1女。アル・パチーノのようなカッコいい中年を目指す57歳。

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