東村山グルメ日記2

志村けんでおなじみの東京都東村山市に限定した超ピンポイントのグルメ情報サイト

勇気ある一時撤退と信じています

 その日は雨だった。「涙雨なのかな」と思いつつ、私は悲しい情報を確認すべく、久米川駅北口の市役所通りを歩いた。足取り重く、向かったのは……。

なつ丸

 東村山市役所の裏手にある武蔵野うどん店「なつ丸」だ。
 2月いっぱいで閉店するという情報が入ってきたので、やって来たのだが……。

閉店の告知

やっぱり (゚д゚lll) 閉店ですか…

 おおっ、でも、こんな一文があるぞ。

今後は、家族介護および家族看護の双方に専念し、機を見て再開を目指します。

 しかもワザワザ、「機を見て再開を目指します」にアンダーラインが引いてある。ということは、一時撤退ということだね。いつになるかはわからないけど、復活するってことだよね。

 ついさっきまでの悲しい気持ちが、少し和らいできた。
 お店に入ると、「いらっしゃいませ!」という元気な店主の声。この声を聞いて、さらに悲しい気持ちが和らいだ。

 私は「特製肉汁うどん」の大盛(780円)を注文。うどんは「冷やもりが武蔵野うどんの王道です」という店員さんの言葉を思い出して、寒いけど冷やもりでお願いした。

特製肉汁うどん 大盛

 しばらくして運ばれて来たのが、こちら。改めてマジマジと見ると、凄く完成度の高いビジュアルだと思う。特に、うどんの上に乗っている、薄くピンクに染まった花びらを象ったモノ(これもうどんなんだけどね)が、地味な色合いの武蔵野うどんを華やかにしている。

艶めかしいうどん

 うどんがまた艶っぽいんだよね。でも口に入れると、噛み応えが凄い。「ツンデレ」の逆だよね(笑)。

肉汁

 肉汁がまた、豚バラ肉が大きくて食べ応えがあるんだよね。

旨いんだな、これが

 その肉汁にうどんを付けて食べるのが、武蔵野うどんなんだけど……。

旨いじゃ (゚д゚lll) ないッスカ!!

 こんな旨い武蔵野うどんが、しばらく食べられなくなるなんて寂しいなぁ。

底に残ったうどんの耳

 うどんを食べ終えると、三角のうどんの耳が残る。

ホイップクリームとあんこを乗せていただきま~す

 添えられているホイップクリームとあんこを、この上に乗せ、クルンと巻いてパクッ……。

旨いねぇ(´ ▽`).。o♪♪

 うどんは凄くオーソドックスなんだけど、こういう遊び心がいいんだよね。


 食べ終わったあと、お客さんも少なくなったので、店主の加藤昌彦さんに少し話を聞いてみた。

――そもそも、どうして武蔵野うどんのお店を始めようと思ったのですか?

「生まれも育ちも東村山なので、昔からうどんは食べていたんですよ。いつかはうどん屋をやりたいなって気持ちは20歳ぐらいの時にはもう持ってましたね。定年後の夢と思っていたのですが、ちょっと事情があって予定よりも早めに退職したので、夢の方も前倒しで早めに始めたんです」

――「なつ丸」という店名の由来は何ですか?

「娘の名前の一部と、私が釣りが好きなものですから、船の名前によく使われる『丸』を合わせたんです」

――2016年の12月にオープンしてから1年ちょっとですが、経営の方はどうだったんですか?

「おかげさまで、うどんの評判もよく、お客さまにも大勢来ていただき、順調でした」

――今回、親の介護とお子さんの看護のために閉店ということなのですが、とりあえずは営業日を減らして、続けていくという選択肢はなかったのでしょうか?

「いろいろ考えたんですけどね、嫁さんにばかり負担をかけるワケにはいかないし、家族会議を開いて、『まずは家族』という結論になり、お店を閉めて、介護と看護に専念しようってことになったんです」

――告知には「機を見て再開を目指します」とありますが?

「ええ、いつになるかはわかりませんが、介護と看護が落ち着いたら、またやりたいと思っています。場所は変わると思いますけど、東村山市でやるつもりです」


 加藤さんの、再開を目指す力強い気持ちを伺って私は安心した。

店主の加藤さん

 写真を撮らせてもらったのだが、「まずは家族」と決断しての閉店だから、表情に迷いや悲しみはない。むしろにこやかな瞳の奥には「必ず再開してみせますよ。見ていてください」という強い意志を感じる。

また「だし割り湯」を忘れたよ

 加藤さんにお礼を言って、席を立とうとした瞬間、壁に貼られた大きなメニュー表の下にある赤文字が目に入った。

「あちゃー、まただし割り湯をもらうの、忘れちゃったよ」

 でも後悔はしない。だってこのお店はきっと必ず再開するから。そう信じているから。だし割り湯は宿題として覚えておいて、再開した時に入れて飲んでみよう。

2月の営業予定

「閉店まで全力でやります」と話す加藤さん。2月28日の閉店まであとわずか。営業時間が昼のみなので、なかなか行けない人も多いと思うけど、機会があれば、ぜひこのお店の武蔵野うどんを味わって欲しいと思う。


 お店を出ると、まだ雨は降っていた。でも来た時と違い、私の足取りは軽かった。
「止まない雨はない。きっと再開する。必ずまた、あの武蔵野うどんが食べられる」……信じてますよ、加藤さん。



【DATA】
住所:東村山市本町4-6-13
電話:042-392-0710
営業時間:午前11時~午後2時(ラストオーダー午後1時40分)
定休日:日曜と第2・第4土曜
店内禁煙
お店について詳しくはこちら
フェイスブックはこちら




★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。またお店のDATAは取材当時のモノであり、変わっている可能性があります。




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プロフィール

マサ@東村山

Author:マサ@東村山
マサ@東村山

2000年 結婚を機に東村山市に移り住む。

2004年11月 地元で食べ歩く楽しさに目覚め、ブログ「東村山グルメ日記」を書き始める。

2007年 転職を機にもう1つのブログ「好きになろうよ!東村山」を書き始める。

2010年11月 「東村山グルメ日記」のアクセス数が400万を超える。

2011年7月 さらなるバージョンアップを目指してブログを移転。

趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。家族はカミさんと1男1女。アル・パチーノのようなカッコいい中年を目指す57歳。

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