ちょっと寂しい気持ちを抱きつつ、やって来たのは、本町の鷹の道沿いにある中華料理店
「どんどん」。

なぜ「寂しい気持ち」を抱いていたかというと、友人からこのお店が閉店するという話を聞いていたからだ。ウソであって欲しいと思いつつ、お店に近づくと……。

やっぱり閉店ですか。ちょっとここ数年、まちの中華料理店の閉店が多過ぎるよ。
まあ、事情があってのことだろうから、仕方ないのだろうけど、寂しいなぁ。7月29日までなのかぁ。最後に食べるのは、やっぱりアレだよね。

この幟のメニューがウリだもんね。最後に食べるなら、コレしかないでしょう。
店内に入ると、ご主人と奥さんが仲睦まじく切り盛りしている。お二人ともすごく元気そうだ。だとしたら、どうして閉店しちゃうんだろうか?……そんなことを思いつつ、私は「サンマーメン」(700円)を注文した。

しばらくして「お待ちどうさま」と運ばれて来たのが、こちら。これが“幻のサンマーメン”だ。
「サンマーメン」についてのウンチクは、このお店を最初に紹介した
2005年の記事に書いてあるので、興味のある人は読んでみてください。

考えてみれば、このお店のウリである「サンマーメン」を食べるのは、2005年の取材以来だから、8年ぶりになるのか。
でも、たっぷりの野菜あんと醤油スープのコントラストは変わらないなぁ。値段も8年前と同じだ。

麺は細い縮れ麺。トロみの強い野菜あんに絡めながら食べていると、次第に野菜あんが醤油スープに溶け出して、微妙に味が変化していく。これが何とも楽しいんだよね。
本来は途中で酢をかけるのが、「サンマーメン」の食べ方なんだけど、最後だから自分がやってみたい食べ方を試してみた。

ラー油を少し垂らして、ズズズッ……ああ、思った通り、いい味だ。
そして酢をひと回しして、サッパリとした味わいに変化させ、スープまで全部飲み干して……。

完食! 別に狙ったワケじゃないんだけど、丼に書かれた「どんどん」の文字に光が当たっていて、まるで「忘れないでくれよ」と言っているようだ。
とっても美味しゅう(´ ▽`).。o♪♪ ございました! 会計の際、ご夫婦に「お二人とも、とても元気そうなのにどうして閉店なんですか?」と聞いてみた。すると奥さんは右手で鍋を振るうポーズをしながら、
「二人とも、35年も鍋を振ってきたから、もう腕がね」と話し、左手で右肩をさすった。
そうでしたか。この地で35年間も頑張って来られたんですね。本当にご苦労さまでした。そして、今まで美味しい料理をありがとうございました。
【DATA】住所:東村山市本町3-6-12
電話:042-394-3292
営業時間:午前11時30分~午後8時15分
定休日:火曜(祝日の場合は翌水曜)
★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。
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