東村山の地酒会社
「豊島屋酒造」。明治神宮に納められている「金婚」が主力商品であるが、最近は「屋守(おくのかみ)」が日本酒ファンの間で人気になっている。
地元のスーパーでも地酒コーナーを設けるところがあり、
「豊島屋酒造」の「金婚」や「東村山」の銘柄を目にしたことがある人も多いと思う。
スーパーで気軽に地元のお酒が買えるのはうれしいことだけど、やはりそれでは地元で長く営業してきた酒屋さんが影響を受けてしまう……たぶん、そういうことを考えて、「酒屋さんでしか取り扱わないお酒をつくろう」と思ったのではないだろうか?
「豊島屋酒造」では、酒屋さんでしか買えない季節の地酒を出している。
先日、たまたまスポーツクラブ
「RONDO」から空堀川へ抜ける通りを歩いていたら、通り沿いにある
「越後屋酒店」の入り口にこんな張り紙がしてあった。

季節の地酒がズラリと並んでいる。
「豊島屋酒造」のお酒だけど、どれもスーパーでは見たことのないモノばかりだ。
で、私の目を引いたのは、一番右のポスター。

ナント2月20日に発売したばかりのお酒だ。
「豊島屋酒造」の
ホームページを見ると、2月20日に純米吟醸無濾過生原酒として赤ラベルと青ラベルの「金婚」(750ml、どちらも1575円)を発売したと書いてある。でもポスターに書いてあるのは、赤ラベルと青ラベルの「東村山」だ。おそらく中身は同じなんだろうけど、東村山市内で販売するお酒についてはラベルを「東村山」にしたのだろう。
ということは、これって限定中の限定ってことじゃないですか!
「飲んでみたいなぁ」と思っていたところ、2月28日に久米川駅北口の寿司屋
「ダイヤ寿司」の若大将がツイッターでこんなことをつぶやいていた。
金婚さんの話題の純米吟醸無濾過生原酒 東村山 赤&青ラベル! ゲットしちゃいました♪ 先ずは利き酒します! 一緒に利き酒しませんか? 希望者には利き酒サービスしますよ!! こりゃ行かなきゃダメでしょということで、行ってきました。

透明なお猪口にそれぞれのお酒を少しだけ入れてもらい、試飲させてもらった。
見た目は全く変わらないが、味も香りも全然違う。
赤ラベルの方は華やかな香りでフルーティーな味わい。スルッとノドを通り抜けていく。
青ラベルの方は対照的に「これが日本酒だぜ」と真っ向から米の味がする。でも辛口で、こちらも飲みやすい。
いやあ、どっちも旨いなぁ。

裏のラベルとポスターに書いてあったモノを合わせると、赤ラベルと青ラベルのスペックはこんな感じになる。
《赤ラベル》・原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
・原材米:八反錦
・精米歩合:55%
・アルコール分:16度
・日本酒度:+1.0
・酸度:1.5
《青ラベル》・原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
・原材米:八反錦
・精米歩合:55%
・アルコール分:18度
・日本酒度:+2.5
・酸度:2.0
材料もつくり方も同じなのかもしれないが、出来上がったモノはかなり違う。
ちなみに
「ダイヤ寿司」の若大将はツイッターでこのお酒について、こうコメントしている。
16度の赤は軽快でスルスル飲みやすい、万人受けしやすいタイプ。18度の青は初めのうちかなり濃いめの印象だけども、段々と飲むほどに旨さが広がってくる♪ 前者は淡泊な白身魚と、後者は肉でもOK 今までの「金婚」と全く違うイメージの旨いお酒だと思うんだけど、発売から1カ月経った今も実はまだ酒屋さんで買えるんです。
普通ならこういった旨い限定酒はアッと言う間に完売してしまいそうなモノだけど、
「豊島屋酒造」もあまり宣伝していないし、酒屋さんも入り口にポスターを張っているお店はまだいい方で、中には店内にポスターを張ったり、何の表示もなく、ひっそりと売っている酒屋さんもあったりする。
まあ、お陰で今も手に入るワケだけど、気持ちとしてはちょっと寂しいなぁ。地元の酒屋さんでしか手に入らない地元のお酒があるってことを、もっと多くの地元の人に知ってもらいたいなぁ。
この機会にぜひ地元の酒屋さんにフラッと立ち寄ってみてくださいよ。意外と掘り出し物の地酒と巡り合えるかもしれませんよ。
【DATA】住所:東村山市久米川町3-14-10
電話:042-391-0601
ホームページはこちらブログはこちら★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。〔PR〕
・
北陸の地酒
・
飛騨高山の「山車」地酒通販
- 関連記事
-