久米川駅北口の交番の横から東村山市役所の裏、東村山税務署へと延びる「市役所通り」(ここを「税務署通り」と呼ぶ人がいるけど、交番の横、そして税務署の近くにちゃんと「市役所通り」という看板が出ているから確かめてみてね 笑)。
この通りにはもともと飲食店が多かったんだよね。市内最大の事業所である市役所へと続く道だから、立ち寄る人が多かったんだろうね。でも、どんどん飲食店が減っていった。
私が東村山市に移り住んできた2000年当時は、市役所のすぐ裏の「市役所通り」沿いに3軒の飲食店があった。それが1つ減り、2つ減り、ランチ専門の
「B」だけとなったのだが、それも2015年に閉店してしまった。
何とも寂しくなってしまったこの場所に2016年12月、新たに飲食店がオープンした。

それが今回紹介する武蔵野うどん店
「なつ丸」だ。入り口すぐ横にうどんを打つスペースがあり、外から見えるようになっている。その窓の下には、こんな貼り紙が……。

へぇ、土曜は「手打ちうどん教室」をやってるんだ。ということは、営業しているのは、平日の昼間だけなのか。都心で働くサラリーマンの皆さんには、ちょっとハードルの高いお店かもしれない。
お店に入ると、4人がけと5人がけの大きなテーブルが2卓あるだけ。富士見町の讃岐うどん店
「こげら」もこぢんまりとしたお店だけど、このお店はさらにその上をいく、こぢんまりさだと思う。
先客が何人かいて、当然のごとく「こちらの席へどうぞ」と相席を薦められた。でもこの雰囲気、悪くない。

テーブルに置いてあるメニューを見ると、こんな感じ。武蔵野うどんのお店だから、当然「特製肉汁うどん」を頼むとして、問題は麺の量と、温もりにするか冷やもりにするかだ。
量はこんな感じだ。
*並盛(660円)……300g
*大盛(780円)……500g
*特盛(900円)……700g
*メガ盛(1080円)……1kg
メガ盛でもイケるような気がしたのだが、この日は珍しくシッカリ朝ご飯を食べちゃったから、私はちょっと抑えて特盛にすることにした。
残る問題は、温もりにするか冷やもりにするか、だ。これが夏なら迷うことなく冷やもりにするんだけど、寒いから温もりにしたい気持ちが出てくるんだよね。何となく自分では決められそうにないので、店員のお姉さんに「どちらがオススメですか?」と聞いてみた。
「冷やもりが武蔵野うどんの王道です」
とキッパリ言い放つお姉さん。これには背筋がピンッと伸びたね(笑)。OK、了解。
私は「特製肉汁うどん」の特盛を冷やもりでお願いした。

待っている間、何気なくメニューを裏返すと、こんな文章が……。特に気になったのは、
のど越しは、ツルツル・シコシコというより
「ワシワシ・ガツガツ」といったワイルド系という一文。「ワシワシ」ということは、たぶん太めのうどんなんだろうな。わからないのは「ガツガツ」。固いってことなのかな?
そんなことを考えていると、来た、来た、来たーーーッ!
これが「特製肉汁うどん」の冷やもりの特盛。つけ汁である肉汁が大きめの器にたっぷり入っているところが、何となく閉店した武蔵野うどんの名店
「とき」を彷彿させる。

それにしてもこのボリューム! 「特盛くらい、軽いだろう」と思っていたのだが、これはちょっと手強いかも。

うどんは真っ白ではなく、ほんのり褐色がかっている。太くて艶っぽくテカッているが、よく見ると、ゴワッとした感じでよじれている。あの一文を読んだせいだろうか、何となく固そうにも見える。

肉汁は豚バラ肉がたっぷり入っている。

おや、こんなデザートが付いているんだね。甘いモノ大好きだから、これはうれしいな。

それではうどんを肉汁にザブンと浸して、いただきま~す……。
んんん!? 普通はツルンと口に入れたら、ムシャムシャと少し噛んで、ゴックンという感じなんだけど、これは「ムシャムシャ」では済まない。
ワシワシワシワシ、ガツガツガツガツ……そしてようやくゴックン。
旨いねぇ(´ ▽`).。o♪♪ 何だこの固さは? と思ったけど、噛むほどに小麦の香りがし、うどんの旨味がギュンギュンと染み出る。

よく見ると、うどんの向こうに刻みネギとほうれん草があった。おっとっと、コレを入れ忘れていたよ。

今度は豚バラ肉と一緒にいただきますかね。お口にIN! ワシワシワシワシ、ガツガツガツガツ……。
旨いじゃ (゚д゚lll) ないッスカ!! シッカリ噛まなきゃ飲み込めないうどんだから、ワシワシ、ガツガツと噛むんだけど、当然ながら豚バラ肉も一緒に噛むワケじゃないですか。人生でこれほど豚バラ肉を噛み締めたのは初めてだと思う。もうね、豚バラ肉の旨味とうどんの旨味が、「これでもか!」って言うくらい染み出て、噛むほどに旨さが増してくる。こんなの初めてだよ。
今度は長ネギで、次はほうれん草で、その次は長ネギと豚バラ肉一緒で……といろいろなパターンでうどんを食べると、シッカリ噛むからそれぞれの旨味がたっぷり出て旨いこと、旨いこと。これはたまんないね。

最初はちょっと怯んでしまったけど、何とか特盛のうどんを食べ切り、肉汁も飲み干して、完食。最後にデザートを食べて……。
うーんO(≧∇≦)O満足!!! 何とも凄い武蔵野うどんのお店がオープンしたモノだ。次はメガ盛だね(笑)。
【DATA】住所:東村山市本町4-6-13
電話:042-392-0710
営業時間:午前11時~午後3時
定休日:土曜・日曜・祝日
お店について詳しくはこちら★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。またお店のDATAは取材当時のモノであり、変わっている可能性があります。