東村山グルメ日記2

志村けんでおなじみの東京都東村山市に限定した超ピンポイントのグルメ情報サイト

惜しまれつつ45年の歴史に幕

 2020年4月30日。久米川駅北口のパン屋「木村屋」の営業最終日。
 前日の29日には開店の午前9時前に行列ができ、午前10時30分ごろには完売したのだとか。その情報を知っていたので、私は午前8時30分ごろ、クリーニング屋さんに行くついでにチラッとお店の前をチェックした。もし並んでいたら、そのまま自分も並ぼうと思ったのだ。しかし、見ると誰もいなかったので、「最終日だからと言って、さすがにそんなに行列はできないよね」と思い、家に戻った。そして「そろそろ行くかな」と、午前8時54分にお店に向かったら、天王橋を渡る手前から、ハッキリと行列が確認できた。

エッ、行列?

 エッ、あれからわずかな時間にこんなに人が集まったの?

すでに15人が並んでいた

 近づくと、15人も並んでいた。凄いよね。パン屋さんに行列だよ。並ぶこと自体はあまり好きではないんだけど、最後にこのお店のパンをもう一度味わいたいという人が、こんなにいることがちょっとうれしかった。

 新型コロナウイルス感染防止のためか、誰も何も言われていないのだが、1組ずつお店に入り、パンを選んでいく。私がお店に入ったのは午前9時20分のこと。「チーズバーガー」はすでになく、買いたかった「ロケット」は直前の人が買って売り切れてしまった。

 行列を予想してか、お父さんとお母さんのほか、息子さんらしき人がお店を手伝っていた。少しだけ奥から顔を出してきたお父さんに「お疲れさまでした」というと、ニッコリ。お母さんも笑顔だった。

 買い終えてお店を出ると……。

買い終えたあとも、まだこんなに行列が

 エエッ、まだこんなに人が並んでいる。おそらく列の最後の人は買えなかったのではないだろうか。

買ったのはこちら

 最終日に私が買ったのはコチラ。「カレーパン」(140円)に「アンドーナツ」(130円)、「クリームパン」(130円)、「コッペパン」(90円)、そして「塩バーロール」(4個入り250円)。計740円ナリ。

カレーパン

 まずは「カレーパン」からガブッとな……旨いなぁ。特別にカレーが旨いワケではない。スパイシーさはなく、子どもでも安心して食べられる辛さだ。ただ、パンとのバランスがいいんだよね。写真を見てもらえばわかると思うけど、パン生地がそんなに厚くないんだよね。でも、噛み応えがある。

クリームパン

 続いて「クリームパン」をいただきま~す……くどくない、程よい甘さ。しかも出来立てでクリームが温かい。いやあ、旨いなぁ。

アンドーナツ

 このお店は粒あんの「小倉あんぱん」と、こしあんの「あんぱん」があり、この「アンドーナツ」は「あんぱん」を揚げたモノ。つまり中はこしあんだ。粒あん派の私としては、「どうなんだろうなぁ」と思いながら食べたんだけど……。

旨いッO(≧∇≦)O!!!

 揚げたパンは、なかなか噛み切れないほどの固さというか生地の粘りがあるんだけど、その固さのせいなのか、もともとこのこしあんが滑らかなせいなのか、噛むと凄くパンにこしあんが溶けるようになじむんだよね。粒あんだとこうはいかない。これはこしあんならではの旨さだね。

コッペパンに玉子サラダ

 今回、「コッペパン」は何も挟んでもらわなかった。やってみたかったことがあったからだ。切り込みを入れてオープントースターで温め、マーガリンを塗り、玉子サラダを挟む。そしてガブリ!

旨いに決まっている

旨いじゃ (゚д゚lll) ないッスカ!!

 思った通り、パンが柔らかくなり、さらに旨味が増し、玉子サラダと一緒に噛むと旨いこと、旨いこと!

 どれも旨いんだけど、「食べられるのは今日が最後」と思うと、なおさら旨く感じる。いつまでも噛んで味わっていたい。

「塩バターロール」は軽くオープントースターで温めて、オリーブオイルに付けて食べるとお酒のツマミになるから、後日、ワインのツマミとしていただくことにしよう。


 遅い朝食としてパンをいただいたあと、午前11時30分ごろ、私はもう一度、「木村屋」に行ってみた。

11時半ごろ行ってみると

 お店は半分シャッターが降りていた。前日の4月29日にはそのシャッターにこんな貼り紙が付いていた。

29日に出ていた貼り紙

 おそらく最終日の今日は午前10時を待たずして完売したのではないだろうか。近づいて貼り紙を見ると……。

最終日の貼り紙

 やっぱり今日が最終日なんだね。わかっていたことなんだけど、ダメ出しをされたような感じだ。



 一夜明けた5月1日。ひょっとして「まだまだやれる」と思い直して営業してるかもと思い、午前9時40分ごろ、私はお店に行ってみた。

一夜明けて行ってみると…

 開店時間を過ぎているけど、シャッターは降りたままだった。

店内にあった閉店の告知が貼り出されていた

 そのシャッターには前日まで店内に貼りだされていた閉店の告知が貼られていた。
 本当に閉店したんだね。でも、こんなに行列ができるほど惜しまれながら閉店したのだから、お店としては凄く幸せなエンディングではなかっただろうか。私もお店の最後を見届けることができ、お父さんとお母さんに直接、「お疲れさまでした」と言うことができてよかったと思う。

 お父さん、お母さん、45年間、美味しいパンをありがとうございました。お店のこと、パンの味のこと、私は忘れませんからね。




【DATA】
住所:東村山市本町4-2-3
電話:042-394-8027




★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。またお店のDATAは取材当時のモノであり、変わっている可能性があります。




消えゆく昭和のパンを最後にぜひ!

 2020年4月20日午後7時30分ごろ、私は少し仕事に疲れたので休憩し、スマホをチェックした。すると、「東村山グルメ日記」のフェイスブックページ経由で読者の方からメールが届いていた。読んだ瞬間、「エッ……」と絶句してしまった。

 それは悲しい情報だった。

 わが家のすぐ近く、久米川駅北口は空堀川を渡ってすぐのところにあるパン屋「木村屋」が4月末日をもって閉店するというものだった。

 仕事明けで眠かったけど、やはり「確認しに行かなきゃ」と、翌21日の午前9時すぎごろにお店に行ってみた。

木村屋

 外には何も貼り紙らしきものはなかった。「ウソであって欲しいなぁ」と思いつつ、お店の中に入ると、奥の壁に……。

閉店の告知

 ああ、本当だったんだ。45年間もこの地で頑張ったんだ。

「あの人は高田馬場の『木村屋』で16年修行したから、ここでの45年を合わせて61年、ずっとパンをつくってきたの」とお母さん。

 15歳で上京してからパン職人一筋のお父さんは、今年で77歳になるという。一見すると、「頑固オヤジ」っぽい顔立ちでちょっと怖く感じるんだけど、話すと、凄く優しさを感じる。

コッペパン

 お店に入って左側に棚があり、「コッペパン」(90円)が置いてあるんだけど、上にある貼り紙によると、+40円でジャムなどを中に塗ってくれるという。
 以前からこの「コッペパン」の貼り紙が気になって、前に一度、聞いたことがある。

「これって、最初から挟んでいるじゃなくて、コッペパンを出して『ジャムを塗ってください』って頼んでから塗るんですか?」

「そうだよ。一時は食パンより、コッペパンの方が売れたんだよ」とお父さんは笑顔で話してくれた。

 そのことを思い出した私は、「コッペパン」2つをお父さんに差し出し、「あんこ」と「ピーナツ」をお願いした。2つの「コッペパン」を手にすると、お父さんは奥に引っ込んでいった。

ショーケースのパン

 さて、「コッペパン」2つじゃ朝食として物足りないので、私はショーケースの中のパンをチェック。今でこそ、ほとんどのパン屋さんはお客がトレーとトングを手にパンを見て回って選ぶオープンディスプレイだけど、昔はケーキ屋さんのようにこうやってショーケースに並べられ、お店の人に「コレとコレをください」と言って取ってもらうスタイルが主流だった。
 そういう意味でも、このお店は貴重なパン屋さんなんだよね。

 さて、何にしようかな……と見渡して気になったのは、「アゲクリームパン」(130円)と「りんごぱん」(130円)。結局、全部甘いモノになってしまったけど、疲れているから「まっ、いいか」ということで(笑)。

本日の#東村山エール飯

 そう言えば、コレも持ち帰りだから、「#東村山エール飯」になるのかな? 

 この買って来た4つのパンもそうだけど、ショーケースのパンも含めて、何か感じませんか?
 そう、彩りが乏しくて、どれも飾り気というモノがほとんどないんだよね。間違いなく、今どきのパンとは一線を画している。だけど、それが61年もの間、パン職人一筋で生きて来たお父さんの頑固さというか、武骨な感じが出ていて、いいんだよね。

アゲクリームパン

 では、「アゲクリームパン」からいただきますか……へぇ、中身はカスタードクリームじゃないんだ。でもこの揚げたパンとよく合っている。というか、この揚げたパン、旨い!

りんごぱん

 続いて「りんごぱん」をガブリ……いやいや、こんなにゴロッとリンゴが入っているんだ。もっと細かくてクリームと一緒に入っていると思ったから、これは意表を突かれたなぁ。アップルパイのパンバージョンという感じ。これも旨いなぁ。

コッペパン(あんこ)

 さてさて、お楽しみの「コッペパン」をいただくとしますか。まずは「あんこ」の方を手に取り、開いてみると……。
 おおっ、あんこがたっぷり。しかもコレ、こしあんだ。「シベリア」にも使っているヤツだね、きっと。食べてみると……。

旨いねぇ(´ ▽`).。o♪♪

 あんこももちろん旨いんだけど、それよりも「コッペパン」そのものの旨さにビックリ。今どきのふわふわした柔らかいコッペパンじゃないよ。表面はどちらかと言うと固いんだよね。でも噛みしめると、旨いんだ。で、その食感というか、噛むことが楽しく感じるんだよね。

コッペパン(ピーナツ)

「ピーナツ」を開くと、こんな感じ。たっぷりと塗られている。ガブッと食べると……。

旨いッO(≧∇≦)O!!!

 甘いんだけど、主役はやっぱりコッペパン。「そうだ、昔はコッペパンってこんな感じだったよなぁ」と懐かしさすら込み上げてくる。


 このパンが4月30日をもって、もう食べられなくなってしまう。今まで食べて慣れ親しんだ人はもちろん、「一度もこのお店のパンを食べたことがない」「このお店の存在を知らなかった」という人もぜひ、「#東村山エール飯」として食べて欲しい。どのパンも懐かしさを感じる味で旨いから!




【DATA】
住所:東村山市本町4-2-3
電話:042-394-8027




★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。またお店のDATAは取材当時のモノであり、変わっている可能性があります。




マイブームの家飲み用おつまみ

 ここ1~2年ぐらい、自宅では1000円以下の安~い赤ワインを買って飲んでいる私。お気に入りはカリフォルニアワインの「カルロ・ロッシ」(スーパーで大体580円ぐらい)。クセがなくて飲みやすいんですよ。
 でもこの頃よく飲んでいるのは、「西友」が販売している「GOTAN」というアルゼンチンワイン。カベルネソーヴィニヨンとマルベックの2種類あるのだが、どっちも旨い。それでいて500円以下だからね。最近、このワインの旨さに気づいた人が増えたのか、売り切れていることが多くてちょっと悲しい。

 まあ、そんなワケで自宅では赤ワインをよく飲んでいる私。当然、おつまみはチーズとかアンチョピ、生ハムといったモノになり、クラッカーが欠かせなくなったりする。でも、クラッカーって割と高いんですよね。これでは何のために安いお酒を飲んでいるのかわからない……ということで、何とかクラッカー代わりの安いモノはないかなぁと探していたんですよ。
 そうしたら、とうとう発見しちゃいました。
 それが今回紹介する久米川駅北口のパン屋「木村屋」のコレなんですよ。

ひっそりと売られている「ガーリックラスク」

 お店に入って、すぐ左側にある棚の一番下にあるから気づかなかったんだけど、ここに「ガーリックラスク」(1袋100円)があったんですよね。
 ちょっと気になったし、2袋で150円ならかなりお得じゃん……そういう軽い気持ちで買ったんだけど、これがもう大当たりだったんだよね。

当然の2袋買い

 これで150円だからね。安いよね。

中身はこんな感じ

 1袋をお皿にあけると、こんな感じ。そのまま食べてみると、カリッ、サクッという食感。そしてガーリックのほんのりとした香りと味が口に広がる。

旨いじゃ (゚д゚lll) ないッスカ!!

 私は見た目から「固いのでは」と思っていたのだが、まるでスナック菓子のようにサクサク。早速、このラスクにチーズを乗せて食べると、予想通りの旨さ。
 チーズも合うし、アンチョビも合う。レバーペーストも合うし、残り物のカレーを付けても旨い。

刻んだスイートピクルスを乗せてみた

 先日は刻んだスイートピクルスを乗せて食べてみた。これはちょっと物足りなかったかな(笑)。でもさらにチーズを乗せると旨かった。
 いやあ、いろいろ乗せて1袋も食べればお腹いっぱい。この「ガーリックラスク」のマイブーム、しばらく続きそうです。



【DATA】
住所:東村山市本町4-2-3
電話:042-394-8027



★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。

懐かしいあのパンをついに発見!

 皆さんは覚えているだろうか? このブログの掲示板で一時、「シベリア」というパンが話題になったことを。その時は「シベリア」を知らない人がいるという話題だったのだが、考えてみれば最近はあまり見かけないので、知らない人がいてもおかしくない。
「シベリア」とは羊かんをカステラで挟んだパンのことで、昭和初期には「子供が食べたいお菓子NO.1」だったという。その歴史は意外に古く、登場したのは明治とも大正とも言われている。
 私も食べたことがあるのだが、「そう言えば東村山にあったっけ?」と、ふと思った。掲示板に「確か『木村屋』にあるのでは」という情報が寄せられたので行ってみたが、私が行った時にはなかった。そこで東村山の割と古くからあるパン屋を、暇を見つけては回ってみたのだが、やはりなかった。
「東村山には『シベリア』はないんだ」と結論づけてあきらめていたのだが、ある日、「木村屋」の前を通ったら……。

木村屋

 ンンッ! 一度通り過ぎたが、目の端に入った黄色い張り紙に気になる文字が見えた気がしたので、引き返してもう一度見てみた。

張り紙

 エエッ! 「シベリア」があるんだ! 驚いた私はすぐにお店に入ってみた。ショーケースの中を見るが、それらしいモノはない。「売り切れたのかなぁ」と思いつつ、ショーケースの上を見ると……。

これが「シベリヤ」だ

 ジジャーン! ありましたよ。定番の三角形じゃないけど、黄色いカステラの真ん中に黒い羊かんが挟まれた3本ストライプはまさしく「シベリア」だ。このお店では「シベリヤ」と表記されている。そこがまたレトロな感じでいいじゃないですか。
 1個300円。これを高いとみる人もいるかもしれないが、パン屋さんがカステラと羊かんをつくる手間を考えれば、安いと思う。
「そうなんだよ。これは手間がかかるんだよね。三角にしてもいいけど、それじゃあ小さくなって食べた気がしないだろ。それでこの大きさにしたのよ。好きな人は丸々1個食べるよ」とご主人。
 確かにこの形の方がカステラ感覚で小さく切ってお茶請にすることもできるし、便利かも。
 私は1個買って持ち帰った。

堂々としたシベリア

 お皿に乗せるとデーンとして堂々たる姿だ。カミさんにも食べさせてあげようと思い、半分に切って、いただきま~す。

食べると羊かんはスーッと口の中で溶けていった

 見た目はズッシリした感じだけど、あんこじゃないから食べるとスーッ羊かんが溶けていく。まるで水羊かんのようだ。カステラも柔らかくて美味しい。カミさんに残すハズのもう半分も食べてしまった。まあ、最初からなかったことにすれば、何ら問題はないだろう(笑)。

 古くから存在する「シベリア」だが、その発祥も分類もナゾだらけだ。今回はパンとして紹介しているけど、場所によっては和菓子として扱っているところもあるし、単にお菓子とする人もいる。しかし何と言っても一番のナゾは、その名前の由来だろう。これにはいろんな説がある。
 最も多いのが「シベリア風景説」。雪原の雪をカステラ、黒土を羊かんで表しているのだという。何となく説得力のある説だが、カステラも羊かんもシベリアには何の縁もない食べ物だけに、誰がどういう思いでシベリアの雪原をパンとして再現しようとしたのか、すごく気になる。
 このほかにも「シベリア出兵の年につくられたから」とか「大正時代に銀座にあったミルクホール『シベリア』で初めて出されたものだから」という説もある。ナゾの多い食べ物だが、1つだけ確かに言えるのは、この「シベリア」、牛乳とよく合います(笑)。


【DATA】
住所:東村山市本町4-2-3
電話:042-394-8027



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プロフィール

マサ@東村山

Author:マサ@東村山
マサ@東村山

2000年 結婚を機に東村山市に移り住む。

2004年11月 地元で食べ歩く楽しさに目覚め、ブログ「東村山グルメ日記」を書き始める。

2007年 転職を機にもう1つのブログ「好きになろうよ!東村山」を書き始める。

2010年11月 「東村山グルメ日記」のアクセス数が400万を超える。

2011年7月 さらなるバージョンアップを目指してブログを移転。

趣味は地元の食べ歩きと映画鑑賞。家族はカミさんと1男1女。アル・パチーノのようなカッコいい中年を目指す57歳。

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